誰が植物を気にかけているか 8
まさに1980年代は岐路の10年でした。
次の10年では手遅れとなるでしょう。
世界はいつも生態的に絶え間なく変化してきたといっていいでしょう。
生態環境は決して一定のものではないですし、恐らくこの地球がもう1度エデンの園に立ち返ることはないでしょう。
我々は、この惑星が変化してあたりまえだということを忘れがちです。
たぶんそのわけは、我々の一生が、何億年という地質学的時間と比べればあまりにも短いからなのであろうと思うのです。
スペイン人が15世紀の終わりに中央アメリカに到達したとき、その土地の大部分は耕作地であり、40万から60万の人口を擁していました。
しかし、スペイン人による虐殺と西欧世界から持ち込まれた病気により、その人口は著しく減少しました。
そして約300年を要して19世紀の初期に、その人口はやっと140万まで回復したのです。
このように人口が少なくなった過程にともなって、森林は再び発達し、土地をおおうようになりました。
今日、1800万を超える人口が、両アメリカ大陸の間にある地狭部に生活しています。
したがって、再び森林は失われてしまったといっていいでしょう。