ダウンサイジングの嵐
大型機に地盤沈下をもたらしたダウンサイジングとオープンネットワークを主導したのは、80年代後半から本格的に市場が立ち上がったワークステーションである。
サン・マイクロシステムズやヒューレット・パッカード(HP)といった有力メーカーが競いあったことで、当初は技術者向けに限られていたワークステーションは、金融機関などでも盛んに導入されるようになり、その市場規模は大きく膨れ上がっていった。
ワークステーションは単独で使われることはまずない。
多くの場合、ワークステーション同士をネットワークで結んで使う。
このネットワークは大型機中心のネットワークとは似て非なるものであり、それゆえワークステーションは多くの技術者、ビジネスマンの支持を得たのである。
それでは、大型機のネットワークとワークステーションのネットワークはどこが違うのか。
前者の場合、中央にあるコンピューターは確かに性能抜群だったが、ユーザーが日常的に使用している端末機の能力は極めてお粗末だった。
ちょっとした分析作業であっても端末機には荷が重すぎ、かといってホストの能力を使おうとすると使用時間の順番待ちといった事態に直面した。
後者の場合、個々のワークステーションは、大型機につながれている端末とは比較にならないほどの高い処理能力を有しているので、ちょっとした分析作業程度なら朝メシ前である。マシスによると、もう少し込み入った仕事をしたいという時には、ネットワークで結ばれた他のワークステーションの処理能力や情報資源を利用できる。
高価な大型機を必要としない分、コストは安くなるし、システムの柔軟性も高くなる。