イヴ・クライン②
イヴ・クラインは多くのパフォーマンスや、その記録写真も残しています。
有名なものは、彼が塀の上から道路の上空に向けて跳躍している写真作品『空虚への跳躍』ですね。彼は空中を飛ぶという夢にとらわれ、何度もパフォーマンスを行ったそうです。
可視のものを不可視にし、また可視に戻すことは彼の芸術のシステムであり、続いて行った儀式的パフォーマンスアートであり絵画でもある『人体測定』シリーズにつながりました。
1960年から始まった制作で、彼は公開制作の際に観客たちに完全な正装を求め、自らも正装で臨んでいます。それは破天荒な場を神聖化するための儀式でもありました。
自作の曲『モノトーン・シンフォニー』を指揮し、オーケストラに演奏させ、IKBの顔料を体に塗ったヌードモデルたちに指示を与えキャンバスに横たわらせたり、横たわるモデルの周りのキャンバスにIKB顔料を吹き付けたりしました。
この結果、「人間の動的エネルギーの痕跡」がキャンバスに残ることになったんです。